評価 | 8/10 |
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ダイスじゃらじゃらしてバーストするぎりぎりを攻めるチキンレース! 「ダルメシアンの斑点ってダイスに似てるよね。よし、じゃあダイスで埋めよう!」というわけわからん(誉め言葉)着想でできた軽量級ゲームです。パーティーゲーっぽく見えて、その実、戦術性も結構あってしっかり考えれば優位に進められるゲーム。でも、もちろん最後は結局ダイス運に賭ける一発逆転のロマン! 軽くてすぐ終わると見せかけて、バーストしまくるとなかなか終わらないから気をつけてー!
スポッツの基本情報
※基本情報を隠す
タイトル | スポッツ(Spots) |
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テーマ | 動物 ダイス |
メインメカニクス | ダイスロール セットコレクション |
参加人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 25分~30分 |
BGGランキング | 総合1,136位 |
BGGウェイト | Weight: 1.34 / 5 (Light) |
対象年齢 | 10歳から |
発売時期 | 2022年~ |
ゲームデザイン | アレックスハーグ(Alex Hague) ジョン・ペリー(Jon Perry) ジャスティンビッカース(Justin Vickers) |
アートワーク | ジョン・ボンド(John Bond) |
関連企業/団体 | CMYK(CMYK) |
拡張版情報 | なし |
プレイ概要
ダルメシアンっていう犬の斑点、なんかダイスの目に似てるよね! よし!!! ダイスで埋めよう!!!
主なメカニクス
ダイスロール | ダイスをじゃらじゃら振れるワン! |
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チキンレース(Press Your Luck) | バーストのぎりぎりを攻めるワン! |
セットコレクション | 集めて得点だワン! |
ダイスを振って犬カードに置き、6枚のワンちゃんを完成させたら勝ち
様々なダルメシアンが描かれたユニークなカードを6枚完成させたら勝つゲーム。
犬カードをどうやって完成させるかというと、各犬カードにはダイスの出目が描かれています。
ダイスを振って犬カードの出目が出たら、そのダイスを犬の上に置けます。え、ダイスを置いていくと足りなくならないか? 大丈夫、スポッツ買えば、40個のダイスが付いてきます(爆)。
すべての出目が埋まっているカードは、自分の手番で、ダイスを振る代わりに得点にすることができます。一番早く6枚の犬カードを裏返せた人が勝ちです。
該当しない出目が出たら、それは「裏庭」に置かなければなりません。裏庭の出目の合計が8以上になると・・・
自分の犬カードに置いてあるダイスも含めて、すべてのダイスが没収されてしまいます! バーストォ!
そもそもどうやってダイスを振るのか? というと、共通の場に6枚のアクションタイルがあります。
各アクションタイルには違う効果が書かれていて、「ダイスを2個振る。そのあと、もう1個振ることができる(任意)」など、ダイスを何個振るか、どうやって振るかが指示されています。自分の手番では、このうちの1つを裏返して効果を解決します。
裏返されたアクションタイルは、また表になるまで使えません。それゆえ、アクションタイルは熾烈な取り合いです。
「今、犬カード全然埋まってないから、3個振るぜ!」とか「裏庭の数字も危ないし、あと1個だし・・・1個だけ振りたい! でももう1個だけ振れるアクションがない!」など、ダイス運をいかにアクションタイルで良い確率にもっていくか? という勝負になります。
ダイスの出目に不満があったら、骨トークンを1つ支払うことで振り直すことができます!
もちろん、骨トークンをゲットできるアクションタイルも。
6枚のうち、5枚のアクションタイルが裏になったら、使われなかった残りの1枚にボーナスの骨トークンを1個置いて・・・
全タイルを再び表(使用可能)にします。
アクションタイルには様々なバージョンがありまして、色々な組み合わせで遊ぶことができます。全然プレイ感が変わってくる!
感想
テーマ・フレーバー
犬かわいいよ犬。
ダイスとダルメシアンを組み合わせるという、もうそれだけで大勝利? なゲーム!
女性や子どもをグッと引きつける雰囲気のかわいさと、手に取りやすさがすばらしい。あとダイスというのも、遊びやすそう~と感じるポイントですね。
アートワーク・コンポーネント
犬のデザインが最高です笑
かわいいアートワークでとっつきやすいですよね。
斑点があればダルメシアンって呼んでいいわけじゃないんだよォ!
明らかに牛っぽいのも混じってるし・・・。
私は最初、BGA版でプレイした後に日本語版を買いましたが、犬の名前が英語名と日本語名の混在で、雑多な感じもいい感じ。
犬カード以外のコンポーネントは、骨トークンはちっちゃくて失くしやすそうだけれど、それ以外はタイルもしっかりしているし、何より40個ついてくるダイスがありがたい! なんだかありがたみがすごい!
小さめの箱に収まってくれるので、持ち運びも簡単ですよ~。
プレイ感
ダイスロールが基本なので、メインは運ゲー! チキンレース!
「うお~ぶっちゃけ超バーストこええ~でも相手勝ちそうだし行くしかねぇ~」→じゃらじゃらじゃら→「ぎゃーだめだったー!」
あー楽しい!
もうね、結局ダイスを振ることでしか得られない栄養ってあるのね。
人ってそういう生き物なんだって、やっぱり時々思い出しますよね。
この運ゲーとチキンレースを楽しむ一方で、ダイスを振るのがアクションタイルで管理されており、それを取り合うシステムが実によくできて、「運ゲーじゃないぜ!」という戦術の部分が絡んでくるのが実に遊びごたえがあります。
ダイスを振り直せる骨トークンの獲得は、ゲームが得意な人ならすぐわかる強手。骨トークンをもらえるアクションタイルは1枚のみですが、使われなかったアクションタイルに骨トークンが置かれるシステムも、豪快なダイスゲーの中で程よい救済措置となっており細かい配慮がなされています。
小学生でも楽しみやすい豪快さを主軸にしながら、ゲーマーも楽しめる戦術性のバランスがとっても素晴らしいと感じました!
インタラクション
・アクションタイルの取り合い
・犬カードの完成レース
相手プレイヤーと関連する要素は↑の2点。
タイルの取り合いは、人数多いほどままならなくなるので、運ゲー感が増すかも? 2人プレイだと、比較的戦術が通りやすく、より戦術的になる印象です。
また、後半になるほど相手との差を意識して賭けに出ざるを得ない状況も増えていくのが楽しいところです。
リプレイ性
アクションタイルの種類がかなり多いため、リプレイ性は高いです。ルールブックには推奨の組み合わせが記載されているほか、もちろんランダムに選んでプレイしてもいい。
プレイ環境(年齢・人数・時間)
対象・年齢
公称は10歳から。
ダイス使うのが楽しいので、小学生低学年でも全然遊べると思います。我が家では、年長さんの子が遊んでます。
初心者でもすぐに遊べますよ!
プレイ人数
1-4人でプレイ可能で、BGGでのおすすめは2人プレイ。
2人プレイだと、真剣勝負度が増しますね。
3人以上だと、パーティー寄りに。ゲームの性質上、何人でも楽しいと思いますが、4人だとかなり運寄りになると思います。あと、人が増えれば増えるほど「まだいけるっしょ! ここは攻めなきゃ!」という、バーストすることを願う周りからのヤジが大きくなりうるさいです(誉め言葉)
プレイ時間
公称は25分~30分。
インスト込みで、4人プレイで1時間でした。
頭使うところもあるから意外にかかる印象です。
あと、後半になって賭けに出ると何度もバーストして、なかなか終わらない笑
総評
評価 | 8/10 |
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運ゲーと見せかけて戦術ゲーでもあり、でも最後は結局ダイス次第!
初心者でも遊びやすく、人を選ばず楽しめる良作です。
犬のイラストがかわいらしくほのぼのするし、ダイス振り振りも白熱。
ダイスじゃらじゃらしたい軽量級ゲームとして、活躍してくれます!
こんなゲームが好きな人におすすめ
- ボドゲ感のある軽量級
- 犬がモチーフ
- ダイスじゃらじゃら
- 初心者が遊びやすい
- 運ゲーだけど頭も使うゲーム
販売状況
スリーブ
スポッツのカードサイズは88mm×63mmです。50枚あれば十分足ります。