アーティチョークなんて大キライ! | 一風変わった軽量級デッキ構築ゲーム【小箱レビュー】

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アーティチョークなんて大キライ!の基本情報

タイトルアーティチョークなんて大キライ!(Abandon All Artichokes)
テーマ食べ物
参加人数2~4人
プレイ時間20分
対象年齢10歳から
拡張版情報なし
参考元:ボドゲーマBoardGameGeek 2025年2月25日現在

遊び方

サラダのお皿から、大嫌いなアーティチョークを追い出そう!というゲーム。

アーティチョークってなに?

中身は、デッキ構築・・・というより、デッキ構築&破壊ゲーム。

最初に10枚のアーティチョークカードをデッキとして持ちます。
毎手番、すべての手札を捨て山に捨てた後にデッキから5枚の手札を引き直すのですが・・・

その際に手札がすべてアーティチョークカード以外だったら即座に勝利!

なので、別のカードを入れたり、アーティチョークカードをデッキから追放(このゲームでは「ゴミ箱に入れる」という表現をします!)したりします。

さて、まず最初にデッキから5枚のカードを引き手札とします。

もちろん、全部アーティチョークカード。

自分の手番では、必ず「野菜畑」と呼ばれる、場に出ている5枚のカードから1枚を選んで手札に加えます。

その後、手札からアーティチョーク以外のカードを何枚でもプレイして効果を解決します。

例えば、この「ブロッコリー」(めっちゃファンシー!)は「手札に3枚以上アーティチョークカードがあれば、手札を公開してその中から1枚をゴミ箱に入れる」という効果。

ゴミ箱というのは、アーティチョークを廃棄して自分のデッキから取り除ける場所です。

カードをプレイしたら、効果を解決して、自分専用の捨て山に置きます。
デッキのカードが尽きたら、捨て山をシャッフルしてもう一度デッキにしますので、後でまた使えるようになります。

カードのプレイが終わったら、手札を全部捨て山に置き・・・

再び5枚のカードをデッキから引きます。

その後、野菜畑を再び5枚になるまで公開。

次は相手のターンになります。

これを繰り返していくうちに、だんだんとアーティチョークカードが減り、それ以外のカードが増えていきます。デッキ圧縮ですね。

他にも様々なカードがあります。

ポテト。

なんだかやる気ない系。
個人的に好きな食べ方はゆでじゃがバター。

ナス。

おっとり系。
個人的に好きな食べ方は肉みそ炒め。

ニンジン。

陽キャ。
個人的に好きな食べ方はミートソース。

タマネギ。

怒りっぽい。
個人的におすすめの食べ方はオニオンスープ。

ピーマン。

世間知らずっぽい。
個人的に好きな食べ方は肉詰めピーマン。

コーン。

紳士(多分)。
まあ茹でて食べる。

などなど。全部で10種類ほどの野菜カード(プロモカードのルバーブ含め)が存在します。

能力としては、

  • アーティチョークカードの廃棄
  • 相手プレイヤーと手札を交換
  • 野菜畑から野菜カードをさらに取得する(デッキの野菜カードの比率を高くする)
  • 捨て山からカードを皿(デッキ)の上に移す

などなど。

最初にも書きましたが、皿(デッキ)から5枚を引き直した際にアーティチョークカードが1枚もなかったら、即座に勝利!(5枚未満でもOK)

感想

評価(小箱)8/10

※当ブログのボードゲーム評価基準はこちら

良かった点

  • テーマがポップ、イラストがかわいい
  • 子どもでも比較的プレイしやすい
  • 非常に短いプレイ時間でデッキ構築の楽しさを味わえる
  • デッキ構築の中でも「デッキ圧縮」を主体とした一風変わったプレイ感

気になった点

  • 運要素が強い
  • 言語依存がある
  • カードのテキストが読みにくい(文字が小さい)
  • 野菜を「ゴミ箱に移す」という表現が人を選ぶ

超スピーディーなデッキ構築

これは面白い!

ファンシーでポップなイラスト、かわいらしくてとっつきやすさがあり遊びやすいです。

アーティチョークも、微妙に表情が異なっていて凝ってる笑

日本ではそもそも「アーティチョークってなに?」って感じですが。海外では、子どもに嫌われがちな野菜なんですかね?

嫌いな野菜をお皿(デッキ)から追い出そう! というテーマが、生活になじんでいて笑えます。

プレイ感

メカニクスとしてはデッキ構築。デッキ構築ゲームの中でも、もっとも軽い部類に入るんじゃないでしょうか?
チャレンジャーズもかなり軽いと感じましたが、こちらはプレイ時間含めさらに軽い!

このプレイ時間の短さで、ちゃんとデッキ構築の楽しさやコンボを味わえるのはなかなかだと思う。

軽量級でファミリーを意識したテイストながら、デッキ構築でおなじみの「廃棄」をメインとしたデッキ圧縮をいかにうまくやるか? という唯一無二のプレイ感を生み出していて、ゲーマーも「お?」と目を留めるつくりになっています。

勝利条件は「デッキから5枚を引きなおした時に、アーティチョークカードが無いこと」なので、当然「アーティチョークを廃棄する能力」は強いわけですが、必ずしもすべてのアーティチョークを廃棄しなくても、デッキ枚数を増やして「皿の上の5枚をアーティチョーク以外のカードにする戦法」もあります。

また、相手の野菜カードの比率が増えてくると、相手と手札を交換する能力が活きてきたり。相手のデッキの構築の仕方を見て、こちらのデッキの組み方を変えるなど、ちょっとした戦術もあったり。

短い中でデッキ構築の楽しさ、相手との廃棄レースの駆け引きを楽しめます。

ただし、デッキ構築というボドゲの特有なメカニクスの1つを採用しているため、それに慣れていない初心者にとっては慣れが必要かも?
一方で、デッキ構築に慣れているゲーマーにとっては物足りない可能性もあります。カード種類はさほど多くないですし、また場に公開された5枚のカードの出方次第、手札のシャッフル次第で大きく変わるので運要素も強いです。そこはやはりどちらかというとファミリー向け、ゲーマーズゲームとはいえません。

その代わり、10分~20分くらいでスピーディーに遊べるので運要素が強くてもさほど気にならず「もう1回!」と気軽に遊びたくなります。

あと、文字が小さいです! とても小さい。最初の内は読みにくくてプレイアビリティはやや低いです。
種類が多くないので、遊んでいるうちに能力を覚えれば、あとは大丈夫になるのですが。

まとめ

個人的には、このようにスピーディーにデッキ構築を遊べるゲームはとても好み! しかもデッキ圧縮メインの独特のプレイ感も、遊んでいてクセになる。

デッキ構築入門、20分以内に終わる軽量級、ファンシーなイラストで子どもと遊びたい、などなどのニーズに適した一風変わった軽ゲー、おすすめです。

販売状況

スリーブ

プレイに使うカードの枚数は100枚。ただし、プロモカード「ルバーブ」の6枚を合わせると、100枚では足りなくなります。

カードサイズは87mm×57mmです。

ハード

ソフト

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