評価 | 9/10 |
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我が家のボドゲ棚の帝王。これまでエルドラド出してハズレなし。
デッキ構築&レースの組み合わせで、様々な隊員カードをデッキに加えつつ、多様な地形を乗り越えてコマを進め、一番乗り!
私の中では、デッキ構築といったらエルドラドです! え、ドミニオン? あれって殿堂入りでしょ?
エルドラドを探しての基本情報
※基本情報を隠す
タイトル | エルドラドを探して 新版(The Quest for EL DORADO) |
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テーマ | 探検、レース |
メインメカニクス | デッキ構築 レース ハンドマネージメント グリッド移動 |
参加人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分~60分 |
BGGランキング | 総合123位 |
BGGウェイト | Weight: 1.94 / 5 (Medium Light) |
対象年齢 | 10歳から |
発売時期 | 2017年~ |
ゲームデザイン | ライナー・クニツィア(Reiner Knizia) |
アートワーク | ヴィンセント・デュトレ(Vincent Dutrait) |
関連企業/団体 | ラベンスバーガー(Ravensburger Spieleverlag GmbH) 999ゲームズ(999 Games) カイサ・チェス・アンド・ゲームズ(Kaissa Chess & Games) |
拡張版情報 | エルドラドを探して 新版:英雄と呪い エルドラドを探して 新版:ムイスカと危機 |
プレイ概要
伝説の黄金卿「エルドラド」を探索するレースが始まった。
眼前に広がるのはジャングル、大きな川、そして多数の集落。
有望な人材を探検隊にスカウトし、探検隊を強化しよう。
ただし目指すは一番乗りであることを忘れずに! 優秀な探検隊を育て上げることに必死になって、ライバルに差をつけられないよう気をつけろ!
主なメカニクス
デッキ構築 | 個人デッキを持ち、新たにカードを獲得して構築していく |
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レース | 一番早くゴールに到達すると勝利 |
マルチユースカード | 1枚のカードに複数の使い道がある |
グリッド移動 | ヘキサ(六角形)状のマスを移動する |
デッキを構築しながらレース
全てのプレイヤーは、8枚のカードをまとめた初期デッキを手元に持ち、コマをスタート地点において開始します。
デッキのカードをプレイすることで移動し、一番最初にゴール地点「エルドラド」にたどり着いた人が勝ちです。
シンプルなので、人数次第ですが慣れていれば45分、長くても1時間半ほどで終わります。
自分の手番では、カードを4枚引いて移動や新しいカードの購入を行うだけ。カードをプレイすると、対応する地形を移動できます。
↓は森を1移動できる「探検家」。
そのほかにも地形は何種類か存在するので、対応するカードをプレイして進みます。
川を進める「船員」。
集落を進める「旅行者」。
探検隊の強化
「エルドラドを探して」は、ドミニオンなどで知られる「デッキ構築」システムを採用しています。
初期デッキは全プレイヤー共通で、ゲーム中に各々が新しく強いカードを買ってデッキの中身を改良していくのです。
カードを買うためには、集落を進むためのカード(黄マークのカード)を金とみなすことができます。
↑に赤線で囲っている市場エリアにある6種類からしか購入できません。
「旅行者」2枚で2金になるので「何でも屋」を買う。
市場エリアのうちの1種類(3枚)がなくなったら、上から新しいカードを持ってきて・・・
その後新たに買えるようになります。ボード上でのレースに加えて、どのカードを買うか? にインタラクションが発生します。
新しく買うカードは、移動力や購入力が高かったり、効果を持っていたりします。
森の移動力2を持つおじさん。
川の移動力3を持つおじさん。
カードを2枚引ける史上最強のおじいさ・・・っておじぃばっかりやないか!
もちろんおじぃばかりじゃないです。デッキ構築には欠かせない「廃棄」の能力を持つカード。
探検隊が強くなっていくのが本当に楽しい。まるで冒険映画の世界に入り込んだような感覚で、どんどん仲間に引き入れたくなります。
しかーし! ゲームの勝利条件はあくまでも「一番乗り」なので、調子に乗ってデッキ強化ばかりしていると、出し抜かれて先を越されることも。
このような駆け引きのバランスが絶妙で、良い収束性を生み出しています。
追加ルール「洞窟」
追加ルールの「洞窟」は、導入も難しくないので最初から入れて遊ぶことをおすすめします。
洞窟ルール有りの場合、↓のように特定の位置に洞窟タイルが配置されて、探検ができるようになります。
洞窟マスのちょうど隣のマスに止まると・・・
洞窟タイルを引けます。ノーコストで1回限り使えて、ちょっとしたお助けアイテムとして便利。
ゲームを進めやすくなりますし、なにより洞窟探検なんてもう冒険モノには欠かせません! ワクワクしますね! 「洞窟に寄るか? それとも寄らずにまっすぐ突き進むか?」みたいなジレンマも発生して、ゲームが面白くなります。
ゲーム毎に変化するマップ
数枚の地形ボード(両面)を組み合わせてマップを作るので、ゲーム毎に多様なコースが楽しめます。もともと説明書に紹介されているマップに限らず、もちろん自分たちで勝手に組み合わせてマップを作ってもOK。
ファンによって独自のマップが公開されているので、それどおりにマップを作って遊んでも楽しい。
さらにリプレイ性が高まります。
下記のページにある「Quest for Eldorado New Layouts」「Quest for Eldorado Finalized Layouts without cover」という文字列をクリックするとPDFファイルが開くので、ダウンロードしてください。
感想
テーマ・フレーバー
「秘境の地を探検する」という王道のテーマで、勝利条件も「一番乗り」とわかりやすく、ワクワクします!
毎回変化する地形マップを組み立てていく段階で、ワクワク感がどんどん演出されるんですよね~。
優秀な探検隊員を仲間に加えていくところも、まるで映画の世界に入り込んだような感覚。相手の探検隊の進み具合にも注意しないといつの間にか大差をつけられてしまう、緊迫感もすばらしい。
洞窟タイルはテーマに素晴らしくかみ合っているので、ぜひ最初からでも導入して遊んでみてください。
アートワーク・コンポーネント
有名なデザイナー・ヴィンセント・デュトレ氏のイラストがさく裂してます!
冒険心が否が応でもくすぐられるすばらしいつくり。原色メインのカラーリングは、ジャングルを冒険する雰囲気にマッチしていて最高です。
地形マップは多様な組み合わせができるようにできていて、前述したファンメイドのマップも使えばかなりいろんなコースが作れます。
システム
デッキ構築+レースという組み合わせがなんといっても面白い+遊びやすい!
評価10の割合のうち、万能の遊びやすさが5割を占めてる感じ。
ライナー・クニツィア氏の傑作ボドゲです。
デッキ構築でおなじみの「圧縮」の効果もある。拡大再生産も楽しめる。デッキ構築の楽しさにレースのインタラクションが加味されていることで、抜群に収束性が良くなっています。
デッキを強くしていれば勝てるわけでもない、ってところが面白い!
自分の手番では4枚のカードをプレイして「移動」「購入」の両方、もしくはどちらかをやるだけなので、初心者も呑み込みやすい構造です。
ただし、レースゲームの宿命として、一度ガツンと差がつくと巻き返しは難しくなってしまうのは仕方がないポイントですね。
小学生やボドゲ初心者でも躊躇なくおすすめできるし、ボドゲ会をやるときにはマストで持参してます。
探検レースという、どこかの映画で見たことのあるようなわかりやすいテーマで、探検隊をどんどん強化していく過程もなにしろ楽しい~。ボドゲが苦手な妻も、「エルドラドやる?」と口に出してくれるくらい遊びやすいです。しかも、ゲーマーなはずの私と、割といつもいい勝負になる。まあ、私がボドゲ下手なだけという説もありますが・・・ゲホゲホ この前も大人げなく、1歩差で勝利をかっさらって謎のダンスを踊ってやりましたよ!
インタラクション
デッキ構築は、ともすれば自分のコンボ披露大会になってしまう点が少し苦手なのですが、エルドラドはレースパートでインタラクションがあるので「一緒に遊んでる」感をとっても感じられて楽しいです。
相手がデッキを強化している間に一気に進んで差をつけたり、相手の通りたい道を通せんぼして足止めしたり・・・といったインタラクションがちょうど良い感じです。攻撃的過ぎず、でも駆け引きをしっかり楽しめる、私好みの塩梅です。
リプレイ性
高いです!
前述したマップの組み合わせによって、かなりいろんなコースを楽しめます。コースが変化すれば、強さを発揮するカードも変わるため、デッキ内容も変わる。ってなわけで、ルールブックに記載されている既存のコースだけでも結構楽しめますよ~。ファンメイドを追加すればかなりですよ~。
ただし基本版のみだとカードの種類は少なめなので、「デッキの構築の幅」という点は、コースの多彩さに比べると劣ります。基本的に大好きなので、あまり気になるところは見当たらないのですが、強いて言えばその点はネックかな。大体「これ強いっしょ」というのは分かってきちゃうというか。
デッキ構築の定番「ドミニオン」の基本版は、主軸となる王国カードが25種類あり、多数の拡張を含めれば数えきれないほどですが、エルドラドはプロモカードを含めても、初期デッキ含めて20種類以下です。そういう意味では、多様なデッキの構築を楽しみたいという方は、ある程度プレイしたらその後は物足りなさを感じるでしょう。
拡張版では、カードだけでなく新しい地形や新しいルール、モジュールが一緒に追加されます。もちろん、拡張版を追加すれば、さらに多様になりますね! ぜひ一度遊んでみたいです。ただ、個人的にはルールはそのままで、カードのみ追加するミニ拡張なんてあってもいいよな~なんて思います。
プレイ環境(対象/年齢・人数・時間)
対象/年齢
公称は10歳以上となってますが、体感では8歳くらいからでもできる印象です。うちの6歳の娘も、難しい効果のカードを抜いて、コースを短くして、移動と購入を簡素化したら、十分遊べてました。
初心者、ボドゲ初プレイ!といった方にも胸を張っておすすめできるゲームです。
プレイ人数
プレイ人数は2-4人、BGGでのベストは2人か4人とのことですが、個人的には何人でも十分楽しめると思います!
2人プレイの2つの自分のコマを全部ゴールさせる競争も面白い。対応人数幅広いから、ボドゲ会にもっていきやすいですね。
プレイ時間
公称は30分-60分。
3人のうち2人が未プレイ、インスト込みでプレイして、1時間半ほどでした。2人プレイでも、そんな感じ。2人プレイだと1人で2つのコマを動かすので、意外と時間が変わらないかも?
体感では45分-60分で終わるイメージです。
サクッと遊べるし、収束性が良いからテンポよく終わるので、気持ち的に重くなりすぎないのが良いですね。
総評
評価 | 9/10 |
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初心者でも最初から面白さをフルマックスで体感できる、本当におすすめのボードゲームです! 45分~1時間ほどで冒険映画の一員を体験できる楽しさ。うちのボドゲ棚のクラシックと化しています。稼働率もかなり高いです。
ボドゲ会にも絶対に欠かさず持って行っています。なにしろ「エルドラドやる?」と出しやすい。今のところ、外れなしですね。
やっぱり自分は、デッキ構築+aの構成が好きなんだなぁ~と感じます。
軽い中量級なので、ゲーマー同士で集まった場合、真っ先に「エルドラドやるか!」とはあまりなりませんが、ファンメイドのマップも使えば、重いゲームの合間に遊ぶか! と全然なります。
ボードゲームという遊び場が持っているワクワク感を味わうのにはうってつけです。
ボドゲを何から買えばいいかな? と迷っている方、ぜひ買ってみてほしい!
販売状況
対応するカードスリーブ
エルドラドを探してのカードスリーブは87mm×56mmです。100枚あれば十分足ります。