評価 | 8/10 |
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ヨーロッパの鳥を追加する、ウイングスパンの第一弾拡張です。
81枚の新しい鳥カードと新しい能力が登場。起動するたびに最大5枚の鳥カードを差し込めたり、1枚で2列を埋めることができたり、起動するたびに新たな鳥をプレイできたり・・・といったトリッキーかつパワーの高い様々な鳥を使いこなすのが楽しい!
基本版のレビューはこちら↓
拡張版:欧州の翼のFAQ
- コンポーネントの内容は?
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・新しい鳥カード81枚
・新しいボーナスカード5枚
・オートマカード4枚
・その他追加の卵トークンや餌トークン、目的タイル
・カードトレイ、参照タイル、ルールブック - 基本版なしでも遊べる?
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いいえ、基本版が必須です。
- プレイ人数・プレイ時間などに変化はある?
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ありません。
- セットアップは難しい?
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簡単です。
基本版に鳥カード、目的タイルを混ぜるだけです。 - その他の拡張版と合わせてプレイできる?
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プレイできます。
拡張版:欧州の翼導入による変化
①新しい鳥カードによる戦術の変化
ウイングスパンといえば、なんといっても新しい鳥カード!
81枚ものヨーロッパの鳥が収録されました。1枚1枚がまた美麗。
すべての鳥が新しい能力持ちで、拡張ならではの派手な得点能力を持つ鳥も登場しています。この鳥さんたちの組み合わせが広がるだけで、ウイングスパンプレイヤーは幸せを感じるのですよ~。
有名なパワカを何枚かご紹介。
チフチャフ。1つの列が5枚鳥がいたら、起動するたびに最大5枚までカードを差し込み得点にできる。このカードを主軸にして、カードを引く能力の鳥と合わせて、カードを差し込みまくる「チフチャフデッキ」なんてことも可能です。
1枚で2マス分置ける、超コスパカード。
アカトビ。餌を支払うことなく、既存のプレイされている鳥の上にプレイできてしまう。低得点の「プレイ時能力」を持つ鳥カードに重ねるなどが有効です。
ボネリークマタカ。欧州の翼屈指のパワーカード。餌の代わりに手札を支払い、このカードの下に差し込みつつプレイすることができる。もともと8VPを持っている上に、最大3枚を差し込みながらプレイできる「1プレイで11点」の化け物カード。
こんな感じで、単体で強いカードもたくさんいますし、もちろん他のカードとのシナジーによって勝利へと導く鳥カードもたくさんいます!
新効果「ラウンド終了時能力」
新たな能力の発動タイミングとして「ラウンド終了時能力」が追加。
最高4回しか発動しませんが、「追加で鳥カードをプレイ」や「起動時に最大5点を獲得できる」など強力な能力を持っており、使いこなせるとかなりのメリットをもたらします。
②新しいラウンド終了時目的タイルとボーナスカード
新たなボーナスカードと、ラウンド終了時目的が追加。
ラウンド終了時目的は、基本版では卵に絡むものが多かったのですが、拡張版では卵以外の目的が意識されており、バランスが良くなりました! ここは、地味に重要なポイント。
③追加のトークン類
餌トークンや卵トークンが追加。
卵トークンは、欧州の翼の基調カラーである紫色です。紫色の卵ってなんか微妙な気が・・・まあこれは個人的な好みです。色としては綺麗です!
プレイしてみた感想
良い拡張です!
鳥カードを追加するだけで、ルールは全く変わらないので(新能力を覚えるくらい)、非常に導入がしやすいです。
目的タイルが追加されているのが地味にバランス改善になっており、これまで卵関連の目的ばかり(結果として、産卵列のバリューが高い)だったのが、改善されています。
そうそう、ウイングスパンの目的タイルって裏表に収録されているのですが、これってどうなんですかね・・・バランスを考えてのことなのかな? 普通に、表だけに目的が書かれている一般的な形式のタイルで良かったんじゃないかな~と思います。というくらい、拡張版の目的タイルがすばらしい。
そして、ウイングスパンといえば鳥カードの増量!
これにつきますね。
パワーが高いカードもたくさんあるので、「うわ~これ使ってみたい」と思わせる鳥ばかり。でもウイングスパンあるある、「このカードを使いたい」でエンジンを組むと結果として試合には負ける。
個人的に拡張版を導入した直後は、点数が全体的に低くなりました笑 でも、その下手になっちゃう感じがまた楽しいんですな~。
総評
評価 | 8/10 |
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欧州の翼は、人によって好みが分かれるようですが、個人的には結構好きですね! 鳥カードがマシマシになるってだけで、導入する価値は十分あり。
ウイングスパンの拡張としてマストと言われるのが、オセアニアの鳥を収録した「拡張版:大洋の翼」です。
私は大洋の翼を遊んだことがないので、欧州の翼と比較することができません! スミマセヌ スミマセヌ
大洋の翼では個人ボードそのものが変わり(産卵列のバランスも改善されている)、新しいワイルドの餌トークン「花蜜」が追加されます。それゆえ、鳥カードをプレイしやすくなり、楽しさが増しているようです! こちらもやってみたいですね~。
ウイングスパンは、餌トークンの管理の難しさが敬遠されるケースもありますが、個人的にはこのリソースマネージメントが面白い。5つの種類の餌が鳥の習性をよく表現していて、ここを崩したくない・・・って気持ちもあります。
欧州の翼は、そのようなリソースマネージメントの面白さを残しつつ、鳥カードが追加されるので、私としては好みの環境です。ただし、繰り返しますが大洋の翼は未プレイ。そっちは餌制限が緩くなってバンバン鳥カードをプレイできて、派手で楽しいといううわさも。なので、大洋の翼をプレイしたらまた評価が変わる・・・かも?
基本版のレビューはこちら↓
販売状況
デジタル版ウイングスパン(有料)
ウイングスパンは有料アプリでも遊ぶことができます。基本版は1000円強。拡張版は「欧州の翼」「大洋の翼」がそれぞれ別途購入できる状況です。
全世界のユーザーとも対戦ができますし、AI戦も可能です。動くイラストがステキなので、アプリ版もかなりおすすめ!
Steam版
Apple版
Android版
スリーブ
ウイングスパン拡張:欧州の翼のカードサイズは、基本版と同じで87mm×56mmです。鳥カードとその他のカード合わせて、カード総数は90枚あるので、スリーブは100枚あれば足ります。基本版と合わせて302枚・・・300枚では足りない! オートマカードなどのスリーブを省けば、300枚で基本版+欧州の翼のカードを賄えますね。
ハードタイプ
ソフトタイプ
得点計算アプリ
ウイングスパンにはスコアシートが同梱されていますが、無料のアプリで得点を入れることもできます。いちいち書くのが面倒な方は、ぜひご活用ください。
なんだか、Apple版の方がかわいくていいですね。Androidユーザーの私orz。